ATC 2008 では、いったい何が起こったの?
- 2010 11/30 (Tue)
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少し前にこんなコメントをいただきました。
はじめまして、EAに関してこちらのブログを拝見しましたが、ATCの2009年7月の記事で「2008年のATCでは、とんでもないことがおこりました」とありましたが、その後のコメントが見当たりません。
見落としているのか、コメントなしなのか?どうにも気になって仕方がありません。
EAのロジックの画期的な発見ではないかなどと思い気になります。
どこを探せばいいでしょうか?あるいはコメントがまだなら是非内容を知りたく思いメールしました。
古い記事で申し訳ありませんが何卒よろしくお願いします。
ご指摘いただいたのは、一年以上前に書いたATC(自動売買の世界大会)に関する記事のこと。
ATC 2008で起こった事について、気が向いたときに続きを書こうと思っていたのですが、正直すっかり忘れていました。
せっかく興味を持っていただいた方がいらっしゃったので、今更ですが続きを書こうと思います。
ATC 2008 で猛威を振るったEAのロジックとは
ATC 2008が開催された2008年後半といえば、リーマンショックなどの金融危機真っ只中で、史上稀に見る大荒れ相場だったことは異論が無いと思います。
そんな異常なマーケット環境の中にあっても、ほぼ毎日ポジションを持ち、着実に利益を積み重ねていく驚異的なEAがありました。
・600011 abeiks
・600486 PrizmaL
・600592 strelec
これら3つのEAはほぼ同じロジックを採用していて、11月後半にはコンテストのトップ3を独占していました。
気になるEAのロジックは、EURGBPという通貨ペアを使用し、特にボラの低いアジアンタイム(ニューヨーククローズからロンドンオープン前まで)を利用して、5pip前後の利益を細かく積上げるというもので、今で言ういわゆる「朝スキャ」でした。
ATCはコンテスト参加EAの口座にアクセスできるので、私もこれらのEAにはトレードコピーツールを使って美味しい思いをさせてもらったものです。
ATC主催者がとった信じられない対応
上記EAたちが順調に利益を伸ばす中、ATCを運営するMetaQuotes社が、突然とんでもない事を発表をしました。
大会期間中にもかかわらず、取引通貨ペアのスプレッドを変更(拡大)するという暴挙に出たのです。
少ない利幅を数多く積上げるスキャルピング戦略にとって、スプレッドの拡大は当然パフォーマンス低下に直結します。
さらに、3強の一角である600592 strelecが、不可解な理由で失格にされてしまったのです。
納得のいかないstrelecは、失格後に自ら別途デモ口座を開設し、同EAでの運用状況を公開し続け、最後まで素晴らしいパフォーマンスを発揮していました。
残った2つのEAも、利益を上げ続けたのですが、スプレッド拡大の影響もあり、最終的には2位と3位という結果に終わりました。
それにしても、この時ATCがとった対応はひどいもので、スポンサーであるFXブローカーに都合の悪いスキャルEAへの妨害工作と言われても仕方の無いものでした。
しかし、それでもMT4ユーザーに与えたインパクトは大きく、この後同じようなロジックのEAが大流行することになったのです。
ATC 2008は、今でも進化し続けている朝スキャが表舞台に登場し、世界中に広まるきっかけとなった記念すべき大会となったわけです。
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エコトレFX
- posted 14:25 |
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