私が遭遇した「ブラック・スワン」
- 2012 03/18 (Sun)
ブラック・スワン
ブラックスワンと聞いて頭に浮かぶのは?
このブログの読者ならば、元クオンツアービトラージャー、ナシム・ニコラス・タレブ氏の著書を真っ先に思い出すでしょう。
![ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質](http://ecx.images-amazon.com/images/I/41snE5NgDHL._SL160_.jpg)
![ブラック・スワン[下]―不確実性とリスクの本質](http://ecx.images-amazon.com/images/I/41wvOZMTryL._SL160_.jpg)
■「ブラック・スワン(黒い白鳥)」とは何か?
むかし西洋では、白鳥と言えば白いものと決まっていた。そのことを疑う者など一人もいなかった。
ところがオーストラリア大陸の発見によって、かの地には黒い白鳥がいることがわかった。
白鳥は白いという常識は、この新しい発見によって覆ってしまった。
「ブラック・スワン」とは、この逸話に由来する。
つまり、ほとんどありえない事象、誰も予想しなかった事象の意味である。
タレブによれば、「ブラック・スワン」には三つの特徴がある。
一つは予測できないこと。
二つ目は非常に強いインパクトをもたらすこと。
そして三つ目は、いったん起きてしまうと、いかにもそれらしい説明がなされ、実際よりも偶然には見えなくなったり、最初からわかっていたような気にさせられたりすることだ。
これは金融に限った事ではなく、原発のリスク管理なども正にこの範疇で、技術力を過信し安全性を主張する原発推進派は、今後も必ず同じ過ちが繰り返される事に気付くべきです。
- posted 21:07 |
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